サプリ魔星降臨の話

かなり在庫が無いので、ようやく南天ブックスで見つけたよ。
さすがに、イエサブで存在しないのを知ったときが一番絶望したけれどねっ!

オークションで7千とかで値をつけてるのがあったけれど、さすがにアレを買うきはしねー。


んで、中身の内容を身内*1向けにダラダラと書いてみる

●大きな追加
▼追加種族
3種族が追加された。どいつもこいつも癖があるが、既存種族には無い能力を持ってたりする。

▼種族闘技・種族魔術
既存・新規に関わらずに全ての種族それぞれが持てる種族闘技・魔術というものが追加された。
基本的に、人間6種、他種族はそれぞれ2種、新規種族は3種の構成。
人間は汎用的に様々な能力を取得できる。
異種族はそれぞれの特徴的な部分をさらに増強するような能力になっている。

▼追加技能/コネ技能
コネ技能というものが取得できるようになった。
それぞれの紫杯連や、各自の術儀ギルドへのコネや、部下を持っていることを表す技能。
基本的に情報収集に役立つものだが、術儀ギルドのコネを持っていると、そのギルドの品物を購入するときに割引きが可能になるなど、獣甲闘士や暗殺士などにはありがた〜いもの。

▼追加装備、魔具
一般装備に、複数の武器属性を持つハルバードなどが追加された。
また、特定種族が使うことで特定の技能判定が有利になるような消耗品が追加された。

魔具には装甲を上昇、気力や生命力を底上げする指輪や、堕落ポイントを1点軽減する護符などが追加された。
お金の使い道がここで爆発的に増えると思われる。

▼追加魔物
初期の駆け出しから、高位の幹部候補まで幅広く対応できる強さのモンスターが用意された。
基本的に、1stのものをAn対応にしたものである。
懐かしのザリチェとかもいるw

●追加種族
追加されたのは3種族
■獣人・有翼種:獣人の一種であり、近年になって突然とジャハンナムで発見された種族。
空を飛び回る翼を持った戦士向けの種族。
ただし、種族闘技などにも空を飛べる広さがあることが条件になったものなどがあったり
鳥目ゆえに、昼夜のどちらかで有利不利が発生したりもする、環境による強さの変化が存在する種族でもある。

■甲蠍人(パ・ピル・サグ):獣人の一種、という表向きの話とは裏腹に、彼らは本来は獄卒のアンドロスコルピオに由来する種族である。
能力的には戦士向けであり、生来の武器と装甲を持っている。
通常は人間と似たような姿を持ち、要所を甲殻で覆われているだけだが、本来の姿に変じることでまるで人間の顔がついた巨大なサソリに変貌することができる。
サソリ状態では武器を持つことはできないが、暗器としてみなすことができ、《魂装術》《暗殺術》《特殊戦闘》で使用することができる。
砂中移動能力などもあり、トリッキーな戦士として戦うことができる。

■半妖霊(ムゥジザ):人間と妖霊の間に生まれた稀少種族。
人間以外とは子をなすことは無く、人間との間でも非常に稀なことでしかない種族だが
妖霊の特性を受け継ぎ、非実体化や炎適正を持って有能な炎術使いになることができる。
ただし、妖霊としての特性が裏目に出て、邪霊の囁きに弱くなっているため、堕落ポイントの上限が1点へって4点しかない。
しかし、立ち直りも早い性質のために毎成長時に自動的に堕落ポイントを1点減少することができる。

魔術師としても有能だが、種族闘技によって《妖霊使役》をさらに有効に使いこなせるため、《妖霊使役》を軸にした前衛系も面白い。

▼種族闘技・種族魔術
既存・新規に関わらずに全ての種族それぞれが持てる種族闘技・魔術というものが追加された。
種族闘技/魔術の最大の注意点は、どの術儀にも属することが無いということである。
総ランクの合計には換算するが、特定の術儀のレベル上昇に合計されることが無い単独の闘技なのである。
よって、専業特化で術儀レベルを上昇させるか、寄り道をして補強をする選択肢ができた。
寄り道をすることになるが、かなり強いものがそろっており無駄にランクを使うことは無いので、計画的に取ってみたい。

■人間
人間は6種
【心皇】一時的に精神抵抗を高める。
【連闘】連撃の最中に使い、ダメージをあきらめる代わりにそのラウンド間、対象の回避や精神抵抗を下げる。
【活腑】常時、自身へのエリクサ・テリアカによる回復効果を増強する。
【騎陣】騎乗している場合、移動力があがり攻撃力を補強する。
【鋼皇】常時、装甲を上昇する。
【瞬皇】常時、イニシアティブを上昇する。

人間独自のものとして、エリクサやテリアカの回復効果を高める【活腑】がかなり強い。最大で基本の2Dに+4Dで6Dも回復するものになる。6Dだと、平均20点も回復できるので他の種族よりも気力を使いやすくなるし、とっさに自力で回復しやすくなる。

■天使
天使は2種。
【謡われるもの】準備行動、2ラウンドの間行使魔術のランクを全て+1ランクする。さらに気力消費から生命力消費に変更することができる。
【奏でられるもの】準備行動、邪霊をはじめとした神に罰せられるものに対して、命中値や強制力が上昇する。

天使の場合、種族魔術でありどちらも知力による判定が必要になる。
そのため、魔術系に有利になっている。2種類とも非常に強力であり、【謡われるもの】を前提に考えるのならば全ての魔術が1ランク分節約できると考えてもよい。
【奏でられるもの】は対象が明らかに邪悪な種族に限られるが、堕落した享受者などもに有用なため、活躍範囲は非常に広いと思われる。攻撃的魔術師や戦士ならば取っておいて損が無い。獄に赴くときなどは大活躍を見込める。

■堕天使
堕天使は2種。
【翻避】飛行時、精神抵抗を敏捷で行うことができるようになり、さらに回避に成功した場合は効果そのものを無視できる。
【射凛】飛行時、投擲武器や射撃武器の命中値を上昇させる。

堕天使のものはどちらも空中に居ることが前提になるため、状況によって左右されてしまう。
しかし、飛行可能空間ならば前衛系の堕天使なら【翻避】は心強いものになるだろう。

■銀糸の民
銀糸の民は2種
【強く、満たせ】準備行動、潜在魔力を覚醒させ、魔術による効果値をさらに上昇させる。
【激しく、昂ぶれ】準備行動、闘技チットを所持していない場合1枚得ることができる。ランクが高ければ1枚所持時でも、さらに1枚取得できる。

基本的に魔術師になる傾向が高い銀糸の民には【強く、満たせ】は効果的なものになる。邪眼で気力を根こそぎ奪って気絶させることや、攻撃魔術*2による強力なダメージを見込める。注意点としては、効果値が存在しない《神語術》の場合は恩恵を受けられないと思われること。
【激しく、昂ぶれ】は後衛系でも回避・防御系闘技を持っている場合は有用になる。

■獣人・肉食獣
獣人・肉食獣は2種
【複技】準備行動、回避・防御・精神抵抗などの防御手段を減少させる代わりに、一つの対応タイミングに二つまで重ねて闘技を使用できる。同じ闘技でも重複して使用可能。
【獣闘・撃】常時、獣格闘による武器タイプを弓・なし以外に自由に変化させたり、弓・なし以外の全てを含んだものに変化させる。

肉食獣の獣人では、なんといっても【複技】が際立っている。これにより、《愧拳術》の使い手は実質1ランクの【貫愧】が3ランクに、3ランクが5ランク以上に底上げされるわけである。その他の術技でも同様の効果が望めるが、【複技】にチットが必要なことと、2回使うためのチットも必要になるため、《魂装術》や《愧拳術》などのチットを大量に獲得しやすい術技が向いていると思われる。準備行動タイミングで使うため、【魂装〜】には適用できないのが残念。
【獣闘・撃】は《魂装術】で獣格闘を使用する場合、一般武器を使うよりも使い勝手のよい武器に転じることができる。【魂装・煉】を持っていれば、全ての【魂装〜】系を最大限に発揮した攻撃を繰り出すロマンが見れるw

■獣人・草食獣
獣人・草食獣は2種
【獣皇】準備行動、ランクによって、様々なダメージ属性への耐性能力を得る。
【獣闘・鋼】常時、獣格闘のダメージが上昇し、さらに装甲値も上昇する。

型を問わず、【獣闘・鋼】が欲しい。獣格闘のダメージ上昇は《魂装術》か《愧拳術》くらいしか使いこなせないが、装甲上昇はありがたい。
【獣皇】は姿勢制御を得、ランクによっては電撃耐性や黒炎耐性まで獲得する。耐性を得たダメージは0に抑えることができるため、これによって、一時的にだが驚異的な防御力を得ることができる。獣甲闘士の【撃壁】を使えば他人への魔術ダメージをノーダメージに抑える可能性もある。ただし、転倒状態や足が使用不可能になっている場合は使用できない。

■獣人・小型獣
獣人・小型獣は2種
【獣闘・瞬】常時、もっとも行動順が早い場合のみ命中値と回避値が上昇する。
【襲突】準備行動、命中・強制力を下げるかわりに、大幅に追加ダメージ・効果値を上昇させる。

イニシアティブが高い場合、【獣闘・瞬】は有用。刀士や暗殺士の小型獣人は驚異的な命中・回避能力を得ることができる。自発的にイニシアティブを上昇できる能力を持つ《愧拳術》《暗殺術》や、獣甲「迅雷速」によって上昇させることで高レベルの魔物相手にも狙っていけそうである。
【襲突】は命中値が下がるため、回避されやすくなるが【獣闘・瞬】があれば帳消しにできる。移動が可能でなければ使用できないが、面白い使い方としては回復系の効果値にも適用されるため、援護系の魔術とも相性がよい。術者が使えば《妖霊使役》による妖霊の攻撃にも適用されるため、狙ってみたい。

▼追加技能/コネ技能
コネ技能はフリーポイントで取得する。
しかし、一般技能と大きく違うところは金銭による取得・上昇が可能であることにある。
所持している最大術技レベルを超えて上昇させることはできない。

●所属紫杯連
1セッションに、レベル分だけ援助を受けることができる。
紫杯連を通して情報を得たり、背後に紫杯連がいることをほのめかすことで情報提供を強要させたり
一般人による構成員を動員し、単純作業に当たらせて街中の聞き込みを行わせたり、見張りに向かわせたりできる。

●部下
情報収集時に、派遣することでその場における情報を共有することができる。
PCが誰かの護衛をしながら、別の場所で情報収集を行いたい場合などに有用。

明らかな格下が足止めや、護衛対象の襲撃を行ったときに迎撃させることができる。
基本的には、部下は死ぬことは無いが明らかに強力な存在に立ち向かわせた場合、部下は死亡する可能性がある。
死亡した場合、部下技能は失われ、反魂を行うまで回復しない。

●各術技ギルド
費用割引きを行い、その術技ギルドで行う購入を安くすることができる。
獣甲技師組合なら獣甲全般、刀鍛冶組合なら銘刀の改造費用、神語学院なら魔具全般が対象になる。

機密情報の提供をしてもらうことで、特定の情報を扱うこともできる。
複雑な情報の取引を技能判定によって行うことができ、炎術使いの享受者のことを炎術士の同胞団で調べたり、新開発の獣甲について教えてもらったりなど。

雇用可能人材の紹介も行ってもらえる。タダではないが、格安で仕事を依頼できる人材を紹介してもらえる。神語学院での調べ物、黒沙帯を抜けるために必要な沙船を作れる人間などを紹介してもらえる。
そのほかにも、適切な人間から情報を引き出すなどができる。

●特定の団体、個人
一般的な団体や個人への繋がりをもち、情報源として使うことができる。
特定団体例としては、傭兵組合《血肉と鋼》、種族解放運動、所属以外の紫杯連、特定の王家や行政関係、世間一般など。

特定の個人としては、紫杯連の実力者や特定団体の指導者や長、妖霊や邪霊なども対象になりえる。


※敵対コネ
所属していない紫杯連、特定の享受者、邪霊など、敵対し追っている事にして、それにまつわる情報を集めている…ということにもできる。
この場合、純粋に情報を得ることに使用可能となる。

▼追加装備、魔具
注目のモノとしては、複数の武器タイプをもつ武器の追加と盾の存在。
特に盾を使える術技は少ないが、防御の判定数を上昇させることができるため、《魂装術》や《獣甲術》などなら持つ価値はあるかもしれない。

魔具類にはかなりの種類が増えた。
特に指輪類が増え、一人で10個まで装備することが可能である指輪に重複効果があるものが追加されている。
かなり効果だが、装甲を上昇させる指輪やイニシアティブを上昇させるものが増えた。

また、使いきりの護符でかなり高額なものだが堕落ポイントを浄化してくれるものもある。
お金の使い道が少なかった術技使用者でも、欲しいものがかなり増えたかもしれない。

●異種族の割合
実に、ジャハンナムにおける人間の割合は99%に及ぶ!
その残り1%の多くが獣人で占められ、続いて銀糸の民が占め、天使と堕天使、甲蠍人などが残りを埋める形となっている。

イメージで表すと…
人間>>>>>>>>>>>>>>>>>>>獣人>銀糸>天使・堕天使・甲蠍人>半妖霊
なのである。

獣人は肉食獣や草食獣などの違いに関係なく子をなすことができる。
生まれてくる子供の姿はどちらかに似ることが大半だが、まれに全く別の姿をとることもある。
また、どの程度が人間でどの程度を獣の部分で占めるかもマチマチであり、顔が獣であること以外は人間と変わらない者や2速歩行する獣にしか見えないものなど様々である。

混血は可能であるが、人間と飲み可能であり、半獣人として生まれた場合もゲーム的には人間か獣人のどちらかと変わらないものである。
そして、ごく稀に隔世遺伝があり、半獣人としての血脈の中で突如として獣人の部分が濃く出たものが現れたりもする。

銀糸の民は実は種族としては不安定な存在であり、次世代に受け継がれることは基本的に無い。
銀糸の民同士の間に生まれる子でも、大半が人間として生まれてくることが普通であり、それほど確立が変化するわけではない。
このため、銀糸の民には「半分が銀糸の民」という事例は存在し得ない。完全にどちらかしか存在しないのである。
異種族との間に子供を作ることはできるが、通常はその種族の子になるのが普通であり、銀糸の民として生まれてきた場合は「銀糸の民」として生まれてくるため、獣人の銀糸の民などは存在しない。

天使と堕天使は他の種族との交配は存在しない
そもそも、彼らは単独で世代交代を行う種族である。性別は存在しており、生殖器もあるが生命を増やす役割を果たすことは無い。

本来、神によって生み出される存在である彼らの緊急措置として、己の分身に近い存在を作り出すという行為によって子孫を作っている、いわばクローンに近い行為である。この、限りなく禁忌に近い行為のため、その他の種族に秘密を教えることは無い。消耗も激しく、晩年において行われることが殆どである。
堕天使などは、恋愛なども厭わないため、恋愛対象の面影を投影した「子」を作ることもある。

天使たちは、神を通じてつながっているという認識のため、一般的な家庭を持つことは殆ど無い。
堕天使はそのような連帯感をもっていないため、人間的な家庭を築くこともある。

天使から堕天使になる可能性はあるが、その逆はありえない。堕天使から天使の子が生まれることは無いのである。

甲蠍人は表向き、一般的には獣人の一種として考えられている。
しかし、甲蠍人自身や社会の闇の底辺に生きるものたちは、それが保身のための嘘だと知っている。

実際のところ、彼らは獄卒、つまりは獄に生きる生き物である。
本来はアンドロスコルピオと同様の、サソリを下半身に持った種族だったと伝わっている。
しかし、何らかの理由で獄を追放され、人間かサソリのどちらかの姿しか取れない現在の種族となった。
そして、追い討ちをかけるかのように人間との間にしか子をなすことができない呪いを受けてしまっているのである。

そのため、ひっそりと人間社会に紛れて生きるものが大半であり、場合によっては小さな集落・犯罪組織を築いて、交配のために人間をさらって子孫を残していくことすらある。

人間社会においては戦いの場に身を投じることが自己を生かす最大の場であり、その延長に享受者の道があることも多い。
そのため、紫杯連では享受者であるなしに関わらず、一般世間よりもその姿を見かけることができる。

享受者となったものは、場合によってはこの運命を与えた邪霊への復讐を胸に抱いたり、いまだ獄に居続けることができる獄卒への憎しみを募らせるものも少なくない。

*1:主にゲヘナをやる、もふメンバー

*2:特に炎術による連撃