リボーンリバース〜ムーンマン爆誕〜

 今回のシステムは汎用TRPGGURPS」の最新サプリメント「リボーンリバース」
 PCは霊的物質で構成されたO・Sを宿した霊操者となり、相棒となるユウレイと共に現代の日本を舞台に暴走した霊やユウレイを悪用する者と戦うのです。

 で、本来ならガープスにはハンドアウトやセッション中のRP評価システムなどは存在していないのですが、試験的にハウスルールとして作成したものを導入。
 良かったら今作っているほうのオリジナルに組み込もうという目論みもあったりね!


今回のPLは以下の4人
選択ハンドアウトとかも一緒に。

◆PC①世界樹の芽 ◆推奨ベースキャラ:ベース1高校生
特典○ユウレイと仲が良い(10CP) 束縛●敵:<ネクロマンサー>(−10CP)
■「ユウレイって知ってる?」1ヶ月前に言われたとき、笑いながら帰り道を歩いたことを思い出す。今、自分はその「ユウレイ」を傍らに連れた<霊操者>なのだ。あの日、貴方を呼ぶ声が聞こえた夢を見たとき、光の中から何かが貴方の心に入ってきた。

PC:新田 仁(にった・じん)
PL:ツルギさん
高校生で美少女の剣士を宿している。本人も整った容姿を持っているが帰宅部らしく、あまり目立ったことをしていない。
ユウレイに立ち向かうとなれば剣舞を舞い、活性化させた力を相棒であるユウレイに注ぎ込み、鋭き刃で敵を斬る!
好奇心が強く、直情気味で察しが悪いところがある。趣味としてゲーセンに通っており月の小遣いにちょっと困り気味。

◆PC②記憶喪失 ◆推奨ベースキャラ:ベース6芸能人
特典○万能の才能:発現時のみ(16YP) 束縛●記憶喪失(−10CP&−6CP)
■幼少時の記憶が無い。発見されたときには、まるで多重人格者のように人格を変えながら山道を歩いていたらしい。そのときから、貴方にはユウレイが取り付いていた。普通のユウレイには無い、特殊な能力を備えたユウレイが…。

PC:水野 慧(みずの・けい)
PL:yuu
ストリートミュージシャンで、宿すユウレイはコンピューターに関する思いや感情が固まったもの。サイコメトリーや電脳支配によって様々な情報を集めることが出来る。
本人は毒舌家のサディスト。自信過剰のはずだが、若干自身を信じきれないのは幼少時の記憶が欠落しているためなのか?w

◆PC④ビジネス ◆推奨ベースキャラ:ベース3警官
特典○後援者(5CP) 束縛●使命/(−5CP)
■ここらへんの<仲介屋>である夏樹志乃からいつもの様に頼みごとが舞い込んだ。いま世間で噂になりつつある連続無理心中事件にユウレイが関わっていたらしい。本部での捜査も行き詰っていたところだ。どうやらユウレイの線を洗う方向が見えてきた。

PC:西 七郎(にし・しちろう)
PL:ゆっけさん
今回、伝説となった男w
警官でありながらも、怪盗紳士「ムーンマン」を相棒にした霊操者。好色で正直で察しが悪いという取り合わせの悪い性格を持っているw
一応、法の番人なのだが…。イマイチ周りの信頼を得られていないw

◆PC⑤仇 ◆推奨ベースキャラ:ベース5風来坊
特典○意志力+1(5CP)
束縛●執念/親友の遺体の捜索(12)
(−5CP)
■ユウレイ事件に巻き込まれ、親友を失ってしまった。親友の遺体は無いままに葬儀が行われ、魂だけはユウレイとなって自分と共に歩んでいる。親友の心に響く慟哭は、この街に辿り着いたときにより響き始めた。

PC:桂川 鬼羅(かつらがわ・きら)
PL:あさひん
親友を失い、その親友の慙愧の念であるユウレイを宿している。
くいしんぼであり、自信過剰。そそっかしく、直情でバンダナに並々ならぬお金を使って収集する収集癖がある。
親友のユウレイは死んだときに一緒に居たペットの姿を取って宿っており、彼女が演武を行い彼の魂を解放するとき、鬼羅の体は鋭い爪を生やした気高き野獣の姿をとる。

●ざっくばらんに本番レポートをば。
実際、ハンドアウトガープスに使うのは初めてでしたが、案外すんなりと仕えた気がします。
概ね、PLの皆にも好評でやりやすかったというコメントも貰えたりしましたし。
ただ、演技評価システムは確かにもう一つ別の形で改良をする必要がありますね。チェック形式は慣れてない分を差し引いても、少しやり辛いところがあったかも。
シナリオとしては、PC1を中心に動くストーリーでした。
PC1には実は世界樹の芽というEX・OSが宿っており、それを自らに取り込むことで現世へと直接現われようとするユウレイ<ネクロマンサー>が起こす「位無理心中が短期間の内に異常な数起こる」という事件を打ち破るというシナリオの流れでした。
若干、やはり演出不足で多数の未解決情報が残ってしまいました。
PC2の記憶喪失の部分は強引にエンディングで情報を公開するという手段になってしまいましたし、PC1に絡める予定だった茲路(こころ)という小学生のユウレイのエピソードも殆ど廃棄状態になってしまったのが残念です。

本当は、茲路自身は無理心中の被害者なのですが、彼女は<ネクロマンサー>の特殊な能力<歪ミ>で本来の性質と真逆の性質を与えられてしまい、取り付いた人間がもっとも思いを寄せている、愛しているものと一緒に死なせようとする悪霊となしていました。

あと、本来はPC1〜3までが確定組でPC4か5の二択にしようかと思っていたのですが、選択したハンドアウトが3以外となったのでそのまま行ったため、本来はPC3の演出となる下級生に襲われるイベントがPC1に流れてしまったりw*1

PC4の警官はシナリオ上の演出サポートが一番薄いので、地味な結果になってしまうかもしれないなぁと懸念していたのですが、一番の取り越し苦労でしたw
もう、ムーンマン大活躍w
というか、活躍シーンよりも周囲に突っ込まれるシーンが多いw

好色なのに正直で、空気も読めない人だからもう、突っ込め!といわんばかりでw
さらに語尾にムーンつけたり、本体とユウレイの人格が半ば融合するバンドポジション*2だったのに、完全にムーンマンに侵蝕されてるっぽい感じとかw
周りがムーンマンとしか呼んでなかったのも印象的でしたw

あとは、個人的には鬼羅のRPが際立っていましたね。
ダークでシリアスなストーリーラインを用意したので、非常に暗い設定なのですが、キャラ立て自体は明るく、しかしGMの意図から外れないところでしっかりとハンドアウトの設定を生かしてくれたので助かりました。

今回、水野にイマイチ焦点を当て切れなかったのも惜しいところでした。記憶喪失なのでモチベーションとしては受動的になりがちだったかも。
能動的なモチベーションを与えてあげればよかったな…。

今回の反省点として、各PCがそれぞれユウレイというGMが介入可能なNPCが付属しているという特殊な環境にありながらも、あまりユウレイの演出を出来なかったところでしょうか。もっと、こちらからアプローチすれば良かったなぁ〜…。
次回、リボリバをGMするときにはこの点に力を入れて見たいと思います。

いろいろと実験的なことをしてたので、通常のガープスと違ったり、そもそも4版になってから初めての参加ということで、ルール的なところで至らない点もありましたが、参加してくださった皆さん、どうもありがとうございました〜!

*1:まぁ、仁君美形だからモテるし、主役っぽい役得と説得力はある程度ある展開になったから良いけどw

*2:他にも、本体主体のソロ、協調相互独立型のデュオなどもあります