ふと、アイマス卓ゲー動画について考えてみた。

TRPGにおける、一つの手法としてはかなりアリなのではなかろうか。
いわゆる、プレイ風景を何らかの媒体にして第三者に見せるという手法は、リプレイが代表的だと思う。

色物になると、プレイ音声を流したり、プレイ風景を動画化したりとあるわけだけれど、スタンダードかつ、理解しやすい(物語や発言の内容を明瞭に把握できるという意味で)のはリプレイだと思う。

さて、リプレイにおいていわゆる中の人の存在が気になるところもあったりするわけで、ここらへんはリプレイを書く作者によってさまざまに別れてる。*1
アイマス動画においては、明らかに中の人が明らかである。
しかし、ご承知の通りに「中の人など居ない」のである。

ややこしいが、「架空のキャラクターの性格をベースに、そのキャラクターがさらにキャラクターを作って物語を組み立てている、架空のセッション」というわけだ。
普通に考えると、あまり意味が無い気がするこのケースに、利点がある気がしている。

例えば、今僕がリプレイを作り上げて、動画を作成したとする。ルールはそれなりにメジャーなSW2.0あたりで。
卓m@s動画でも、複数人による作成が行われているので、ルールとしての認知度はそこそこだと思われる。
しかし、人気にはならない。再生回数は伸びない。

なぜなら、単なる動画でしかないから。

どんな人がプレイヤーをやっているか、という点においてまったく不明瞭であるが故、人の興味を引くことは殆ど無い。見る人はTRPGが好きな人間の、ごく一部ではなかろうか?

ここで、アイマスキャラが一種のフィルターとなる。

仮にA君が演じるファイター系キャラをアイマスのキャラ「天海春香」に置き換える。発言内容も、それらしく編集する必要がある。
ここで、A君の存在は限りなく排除され、残るのはアイマスの春香になる。

となると、春香がプレイヤーという認識が受けて側に残り、その中の人の中の人(PCのPLのモトとなった人)は残らない。

この仕組みは、言い換えれば今までリプレイから先に動かなかったTRPGの紹介方法の革命なんじゃなかろーか?
なぜなら、たいていの創作系紹介媒体では、PLのキャラクターを作成する必要があった。
というか、実在人物はあまり用いられてなかった。

ここで、ある意味で汎用PLベースとも言うべきキャラクターが存在することで、リプレイのプレイヤー買いとでもいうべき選択肢が発生したと思う。
もとから、FEARのリプレイでは田中天氏がプレイヤーだということでリプレイ購入に踏み切った経験があったりするのではなかろうか?(オレはあるw)

そういう意味で、TRPGセッションが行われた環境というレベルで選択させるという、今までには例が少ない選択肢を作り出したのではないかと、ふっと思ったり。




うん、TRPGワカンナイ人にはどうでもいい上に、分かる人にもやっぱりどうでも良い話だったね!

*1:というか、SNEかFEARか、という