というわけで、モニールを例にして

小動物の獣人娘、妖霊使いの享受者モニールを作り
指定どおりの成長をする様子を見てもらい
現在のゲヘナのメインの特徴であるランク制を理解してもらいたい。*1

というわけで、以下に続く
まず、大まかな流れとして
1種族決定
2術技と能力値の決定
3闘技・魔術等の決定&術技レベルの決定
4生命力・気力・イニシアティブの決定
5連撃表の確定
6装備の獲得
7パーソナルデータ、その他の数値の決定

という流れになっている。なので、流れにそって作ってみます。

1種族決定
ゲヘナの種族は人間、天使、堕天使、銀糸の民、獣人(肉食)、獣人(草食)、獣人(小型動物)の6つに別れる。
それぞれに特徴があったのが前回だが、今回にもそれぞれに特徴はあるが細かい点での変更が存在する。
例えば、今回は天使には飛行能力のほかに、美しい容姿による反応修正という特徴があり舞踊や交渉の技能で達成数に+1される。
また、前回では驚異的な能力値を誇った肉食獣人や草食獣人の能力値は軒並み修正が入っている。それでも、人間よりは高いが、今回の人間の汎用性*2はかなり高いと思われる*3
以前の草食獣人は、驚異的な自己回復能力もあったが今回は消失しているので、草食獣人愛好家には悲しい限りであるが、そこはまぁそれとして。

で、モニールは最初から小型獣人で作成すると決めていたので悩むことなく次のステップへ。ちなみに、小型獣人は軽戦士向きである。
所詮は局地専用機。

2術技と能力値の決定
モニールは現在進行中のゲヘナキャンペーンでのヴァファー君との入れ替えメンバーなので、妖霊を使う支援キャラという立ち位置のつもり。
そして、女っけ0のパーティーに華を添えるべく、妖霊も女性。1PLで2人分の女性を補おうというメータの決死の覚悟である(意味不明)
まぁ、それはそれとして。

今回の術技取得には前回に無かった前提能力値を満たしていなければならない。
今回はマルチクラス、いわゆる兼業がやりやすいという売りがあるのだが前回は歯止めが無かったために、どんなに能力値が歪でも何でも取ることが出来た。
今回は、術技1つにつきメイン5点、サブ4点の能力値を持っていなければならない。
これにより、無茶な兼業はほとんど不可能になっているので、ネタ好きとしては頭を使って各々方に作成していただきたい。

モニールは悩んだ結果、妖霊専業にしているので、精神5感覚4とし、
【能力値】
筋力 1 強靭力 1 敏捷力 4
感覚 4 精神力 5 知力 3
【術技】
妖霊使役
という按配になっている。
この時点では前回と違って術技のレベルはまだ確定しない。

なお、今回は能力値0というはっちゃけた値も作ることが出来る。
その場合は能力値だけで判定することは不可能になり、技能などのフォローが無い場合は必ず失敗となる。
ちなみに、後の成長の所でも触れるつもりだが、
能力値は永遠に成長はしません!
肝に銘じて配分しよう。

3闘技・魔術等の決定&術技レベルの決定
今回の肝である、ゲヘナ・アナスタシスの特徴的なシステム「ランク制」が顔を出す。
これは、ぶっちゃけてしまえばランクという単語をポイントという単語に置き換えるとわかりやすいものだと思う。
ひとつの術技に属する闘技を3点とると、2レベルになる。合計が8点になると3レベルだ。
闘技を取った結果、その術技に対しての経験や理解が深まり術技レベルという全体的な力量が上がる、そういったニュアンスのようだ。

作成段階では、合計で4ランク分を取得する。
ランク1ごとに1点のコストである。
1>2も4>5も変わらずに1ランク分のコストである。
また、1つの闘技があげられる最高ランクもそれぞれに存在し
能動的に使用する闘技はランク5
魔術全般は主にランク3
というところが目安である。

モニールの場合、妖霊使役の闘技・魔術の中から以下のものを取得した。
【妖霊使役LV1】より
感覚共有2*4
攻撃強化1*5
【妖霊使役LV2】より
補助強化1*6

ここで注目していただきたいのが、取得闘技のランク合計が3になった時点で術技のレベルが取得時の1から2に上がるということである。
つまり、4点の持ち点から一つの術技の闘技に3点使えば2レベルの闘技を1点分取得できるようになっている。
このシステムにより、前回のように強い闘技を優先して取るというよりも、限られた選択枠の中で、いかに配分するかという形でキャラの特性を決定付けていくことになる。

モニールは支援系キャラだが、自衛手段と偵察役の両立のために感覚共有と攻撃強化を取得して2レベルにし、支援能力である補助強化を取得している。

また、取得術技により初期取得技能を決定する。
この場合、どのキャラでも防御手段である<防御>と<避け>のどちらかを1レベルで取得し、精神抵抗を1レベル必ず取得する。
その後、複数の術技所持者はその中から1つ選択して初期取得技能を決定する。

4生命力・気力・イニシアティブの決定
これは、種族によるマイナスなどは無くなった。
前回は種族特長によって減らされたりしたが、今回は種族による変化はなく
どれでも能力値のみをもって算出される。

生命力:筋力+(強靭力×2)+20
気力:感覚+精神力+知力+10
イニシアティブ:(敏捷力×2)+感覚

なので、モニールは以下のとおり
生命力:1+1×2+20=23
気力:4+5+3+10=22
イニシアティブ:4×2+4=12

5連撃表の確定
前衛系の場合、各々の術技特性に従って連撃表を確定する。
刀士なら連撃回数+1
魂装士なら闘技チット+1とか。

モニールは妖霊使いなので特になし。

6装備の獲得
各々の初期術技によって、初期装備が変わる。
刀士なら銘刀
獣甲闘士なら獣甲・・・という風ね。

モニールの妖霊使役は妖霊の封印具を1個。
ちょっと寂しい。
あとは初期所持金の1000Diを用いて装備を整える。
後衛担当なので、最低限の防具を買って旅装一式を購入して終わり。
本当は弓も持ちたかったけれど、高いので次にまわす。

7パーソナルデータ、その他の数値の決定
モニールの具体的な設定を決める。
とりあえず、ゲヘナのキャラなら必ず決める信条を決定する。
○○というキーワードにたいして、肯定するか否定するかというシンプルなロールプレイの指針決定である。

モニールは神/肯定:暴力/否定というヴァファーとは正反対の性格設定にする。
しかし、その代わりに妖霊のマンスィムを
刺々しい無表情な外見だが、性格は熱血で自信過剰気味
という設定にしてPLの心のバランスを量るw

つづいて、セッションごとの成長を行わせてみる。
通常は1セッションごとに総ランクを3点、フリーポイントと呼ばれる闘技・魔術以外を取得上昇させるポイントを3点取得する。

一つ注意して欲しいのだが、これらのポイントは
前回と違ってためることが出来ない。その場で使い切る必要がある。
まぁ、計算が間違えなければその後でゆっくりと考えてやってもらってもかまわないが
要は、その後の3セッション目くらいで急激に上昇させないでね☆
・・・・ってことだろう

まず、ランクの方だが
これはキャラ作成の闘技・魔術の取得方法をそのまま行うだけである。
このときに注意することは、何点をその術技内の闘技に使えば術技レベルが上がるかである。これにより、欲しい闘技に届くかどうかを考えることができる。

1>>2へは合計ランクが3、2>>3へあげるには合計ランクが8必要になる。
3>>4だと合計が20という大きなランク合計ポイントになる。
なので、一本伸ばしにするか兼業していくかはよく考えてみる価値が十分にある。
けっして、低レベルの術技の闘技が効果が低いものとは限らない。ランクをあげることで、強力な技に成長していくからだ。
だが、上位闘技になればなるほどに強力かつ、派手なものがそろっている。
自分の作りたいキャラを考えて取るべきである。

フリーポイントの方は、大きく分けて
1生命力を上昇させる
2気力を上昇させる
3戦闘に関わる技能、戦闘技能を取得、上昇させる
4戦闘以外の一般技能を取得、上昇させる
の3種類がある。

一度の成長につき、それぞれを一回しか行えない。
3点もらったからといって、すべてを生命力につぎ込み3回成長させることは出来ない。
ただし、一回の成長として2点を生命力及び気力に一気につぎ込むことはできる。この場合、残った1点はその他の部分を成長させるために使うことになる。

また、総ランクボーナスというものが存在する。
総ランクの上昇の節目である、10・20などの総ランク合計に達したとき
種族による上昇の違いはあるが、生命力と気力が上昇する。
合計点は同じだが、配分が違うために種族によっては偏った成長になる。

これらの成長システムのおかげで、今までは躊躇していた生命力と気力の成長を心置きなくできるのは大きな変更だと思う。前回までは闘技の取得と同じ領域のポイントだったので、技を増やそうとするとどうしても伸ばせなくて、魔術師などのキャラは成長が遅れ勝ちなところがあったからだ。

こちらではモニールの例はざっくりとやってみる。
1回目の成長
総ランク4>>7
すべてを補助強化へ。
補助強化ランク4になる。補助のダイスが3個まで足せるようになる。
フリーポイント
1点を気力へ。3点上昇して25
1点を感覚鍛錬
1点を意思疎通へ

2回目の成長
総ランク7>>10
すべてを補助強化へ
補助強化ランク7になり、補助のダイスが4個まで足せるようになり補助強化は限界値になる。
この段階で、妖霊使役に使ったランク合計が8を超えたためにランクに余裕があれば3レベルの闘技を取得することが出来るようになる。
さらに、総ランクが10になったのでボーナスが発生し
小型獣人なので生命に4点、気力に6点が追加される。
フリーポイント
1点を気力へ。3点上昇して28
1点を生命力へ。3点上昇して26
1点を武器戦闘(感覚)へ

3回目の成長
総ランク10>>13
飛行強化を2ランク取得。
ランク1点分を攻撃強化に。攻撃強化2ランクに上昇。

フリーポイント
1点を気力へ。3点上昇して28
1点を生命力へ。3点上昇して26
1点を危険予知へ

4回目の成長
総ランク13>>16
巨大/縮小取得し、さらにランク2に上昇させる。
攻撃強化をランク3へ上昇させる。

フリーポイント
1点を気力へ。3点上昇して28
1点を生命力へ。3点上昇して26
1点を精神抵抗へ。精神抵抗ランク2


・・・・といった感じで、戦闘には直接に参加せず
誰かの判定に補助をすることをメイン能力にして
他は輸送能力に特化してみました☆

*1:おもに同じキャンペーンセッションの皆に

*2:人間は特殊能力が無い代わりに自由に配分できるポイントが多い。マルチクラスをする場合には有用なポイントである

*3:メータはアンチヒューマンなので人間にはあまり興味がありません

*4:自分の妖霊と感覚を共有し、意思の交換や五感の共有を行える。ランクにより術者との有効距離が変化する

*5:妖霊自身の攻撃能力を強化する

*6:妖霊による他キャラクターへの補助支援能力の強化。最初は1Dしか足すことが出来ないが、ランク2で2Dを他人に足すことが出来る